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ドイツ版流行語大賞で2017年を振り返る

毎年年末に発表される「流行語大賞」を楽しみにしている人は多いのではないか。1年間に生まれたたくさんの言葉のなかから、”軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた” 新語・流行語が毎年選ばれる。2017年は「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」が年間大賞を受賞したことは記憶に新しい。(参考: 「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞

ドイツでも日本と同じく “Das Wort des Jahres (今年の言葉)”が発表され、多くの人が1年間の社会の動きを振り返っている。ドイツ版流行語大賞はドイツ語協会 (GfdS: Gesellschaft für deutsche Sprache)が毎年発表しているもので、1971年からドイツの世相を追い続けてきた。今回は2017年ドイツにおける「今年の言葉」TOP3を紹介したい。

ドイツ流行語大賞 (Das Wort des Jahres) 2017

【第3位】 “#MeToo (私も)”

今や世界的ムーブメントとなっている”#MeToo”。セクシャルハラスメントの被害者たちが団結し「私も」と声を挙げる際、SNSでのハッシュタグとして利用されている。有名ハリウッドプロデューサーによるハラスメントが女優・歌手などの告発から明るみになり、同じように性的被害に苦しむ世界中の女性たちの間で広まっていった。これはドイツ国内でも大きな議論を呼び、今や超多文化社会になりつつあるドイツで誰もが平等な権利を得られること、性別や年齢で差別されないことの「当たり前」について再度確認がなされた。

【第2位】”Ehe für Alle (すべての人のための結婚)”

2017年6月30日、ドイツにおいて同性結婚の合法化が議会で可決されたことがこの言葉を生み出した。同性結婚やLGBTのムーブメントも今や世界的なものとなっており、最近では11月15日にオーストラリアで同性結婚の是非を問う国民投票において賛成が反対を大きく上回ったというニュースも記憶に新しい。ドイツの首都ベルリンは世界の中でもLGBTカルチャーが根強く、毎年夏には大規模なゲイパレード、通称 “Christopher Street Day” が行われている。今回の合法化が決まってみれば、いわば当たり前の結果だったと言えるだろう。この合法化を巡りすべての人に「人生の生き様」が問われ、ドイツ国内では改めて生きることや自由・愛について見つめ直す機会となった。ベルリン市では早速「全ての人のための結婚に関する情報」と題したページを設けている。

Ehe für Alle デモの様子

ベルリン・ブランデンブルク州レズビアン・ゲイ協会によるベルリン市内行進の様子(2017年7月1日):協会HPより引用

 

【第1位】”Jamaika-Aus (ジャマイカの終わり)”

この言葉を見て「どういう意味だ?」「ジャマイカとどんな関係があるのだろう?」と思った人が多いだろう。この言葉はジャマイカと関係がある訳ではなく、ジャマイカの国旗の「色」に起因する。

2017年9月24日に行われたドイツ連邦議会選挙のニュースは日本でも大きく報道された(参考:NHK NEWS WEB 『ドイツ連邦議会選挙2017』)。この選挙では、欧州全体でも話題となっている難民関連の問題や環境政策が大きな争点となっており、右派政党が大きく躍進した。メルケル首相が率いるキリスト教・民主社会同盟(CDU、イメージカラー:黒)はなんとか第一党の座を獲得したが、議席の半数を得るまでには至らなかった。そこで、自由民主党(FDP、イメージカラー:黄)と緑の党(Grünen、イメージカラー:緑)との連立政権を試みたか、11月にFDPがここから離脱。「黒・黄・緑」の連立がジャマイカの国旗の様だったが、連立政権は失敗に終わったのである。

 

刻一刻と変化する世界情勢。そのなかでドイツも大きな選択を迫られている。特に、これまでの歴史がそうであったように、ベルリンはこれからも世界史における重要な舞台となりそうだ。

 

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