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あけましておめでとうございます ~新春コラム・ベルリンの過去と現在~

あけましておめでとうございます。
新年にベルリン不動産に関する書籍を刊行させていただくことになりました。
その一部を年末から年始にかけて掲載させていただいております。
詳細は後日発表いたしますが、是非興味のある方はご連絡ください!

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2.ベルリンの過去と現在
(1)ポツダマープラッツ
ポツダマープラッツは第二次世界大戦前のベルリンの中心地のひとつであったが、ベルリン市街地戦で激戦地となり街は廃墟となってしまっていた。1961年に築かれた壁により、ベルリンは東西冷戦の戦略的拠点ではあるものの、大規模な開発がなされない経済的な空白地となっていた。ソ連の軍隊がすぐそばに駐留している飛び地地帯に資本を入れたがる有力者はさすがにいなかったのだ。そんなベルリンに大きな転機が訪れたのは、1989年の東西ドイツ再統一及びベルリンの壁崩壊である。ベルリン再統一後の大規模な開発でとてもスタイリッシュでモダンな街並みへと変貌を遂げていた。

(2)ミッテ
2016年現在、ベルリンは12区で構成されている。ポツダマープラッツはミッテ区と呼ばれるエリアにある。ミッテとは英語でミドルという意味で、東京の千代田区と中央区を合わせたような経済と文化の中心エリアである。ozaki_04
ミッテはブランデンブルグ門、連邦議事堂、ウンターデンリンデン、博物館島、ベルリン大聖堂、ジャンダルメンマルクト、ベルリンテレビ塔といった行政・観光の中心地である。ポツダマープラッツにはベルリン再統一後にできた観光スポット・ソニーセンターがある。世界的に有名な建築家ヘルムート・ヤーンが設計した文化複合施設だ。とても珍しい建築様式で外観が富士山のように見えることで有名である。

ポツダマープラッツで会ったデベロッパーからもらった資料によると、ミッテにある新築不動産案件の価格が1㎡あたり4500ユーロ(1ユーロ=113円換算でおよそ50万円であった。ベルリン中央駅から非常に近く、東京でいうところの中央区銀座から徒歩10分のようなアクセスの物件である。東京で同様のエリアでマンションを購入すれば約2倍はするであろう。

(3)歴史による歪み
この地価の安さがベルリン不動産の最大の魅力である。ベルリンは決して新興国の首都ではない。G7加盟先進国の中でもトップクラスの経済規模及び財政基盤を誇るEUの優等生であるドイツの首都なのだ。本来、このレベルの地価であるのは考えられない。今後、他の先進国の首都と同じレベルの価格水準まで上昇していくであろうことは容易に推測が可能である。一般的に不動産投資においてこういった歪みのことをアービトラージといい、大きなリターンを得られるチャンスである。不動産投資ではいかにアービトラージを見つけ、投資をすることが最も利益を得られる方法だと言われている。

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